ピルを病院で初めて処方されるとき、必ずといっていいほど“血液検査”があります。
なかには血液検査が苦手な女性もいますし、「わざわざ検査しないと処方できないの?」と思われる方もいると思います。
どうしてピルには血液検査が必要なのか?その理由について説明していきます。
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ピルの処方に血液検査は必要?
ピルを病院で処方するとき、服用時のリスクを把握する為に血液検査を行います。この検査をリスク検査と呼ぶ病院もあり、呼び方はさまざまです。
ただ病院のなかには血液検査がなくてもピルを処方してくれる場合もあります。
また他院でピルを処方されていた人も、病院を変え初診になると再度血液検査が必要になります。
ピルには避妊効果や生理痛の軽減、PMSの緩和など女性にとって嬉しいメリットがたくさんありますが、100%安全な薬とはいえません。
副作用として軽い吐き気や頭痛、不正出血などのマイナートラブルや、血栓症なども考えられます。血栓症は最も重大な副作用と言われており、血管のなかで血液が固まってしまい流れなくなってしまう状態です。
ピルを服用するうえでも最も危険な副作用になり、起きる可能性は稀なものとは言われています。
血栓症のリスクを減らす為にも必要
血栓症になりやすい女性には特徴があり、喫煙をしている人や高年齢、肥満などの要因があると血栓症のリスクが高くなるといわれています。
そもそもピルを服用するうえで高脂血症や高血圧症、子宮がんや乳がん、肝機能障害や肝臓の動きが悪い人はピルを使用できません。
35歳以上で1日15本以上のタバコを吸う人もピルは禁止とされており、できれば禁煙のほうが望ましいといわれています。
ただ血液検査をしたからといって血栓症ができやすい人かどうか、100%わかるわけではありません。あくまでもその可能性を事前に調べることによって、リスクを軽減する意味があるのです。
ただ、血栓症について難しく考え過ぎる必要はなく頻度の多さでいえば妊娠・出産のほうが約5倍も高くなるといわれています。
安全性を考慮する為にも血液検査を行い問題ないと判断したうえで、ピルを処方する病院が多いのです。
ピルの血液検査でわかること
他にも貧血や肝臓機能に問題がないのかを血液検査で調べています。また水分管理を含めたうえで全身の体調管理も含め血液検査を行います。
病院によってもその頻度は異なりますが、半年に1回のペース、最低でも1年に1回以上の血液検査を行う病院が多いようです。
検査費用も病院によって異なりますが3,000円~4,000円前後、一緒に血液検査や問診を行います。
血栓症を必要以上に心配するのではなく、もし万が一発生してしまったときに“早期発見”できるかどうかが重要です。
早期発見であれば治療すれば重大なリスクになることはありません。血液検査でそのリスクを軽減できるのであれば、ピルを安全に服用する為にも続けたいものですね。
もし、ピルを通販等で購入する場合、健康診断等で定期的に血液検査を受けるのをおすすめします。
あなたにあったピルを選ばずに副作用が強く出てしまい、中には副作用などのリスクが出てしまうこともあります。
もし健康上になにか不安があったり、日頃から喫煙する習慣のある人は事前に血液検査をしたうえでピルの服用をしても問題ないのか確認しておいたほうが安心です。
まとめ
ピルを服用するうえで副作用やリスクを軽減する為にも、半年から1年に1回は血液検査を行うのをおすすめします。
病院で処方するのではなく通販サイトでピルを購入するときも、定期的に病院で血液検査をしておくと、血栓のリスクを減らすことに繋がります。
ピルは正しく服用することが大切ですよ。