ピルというと避妊を期待して飲むというイメージが強いことから、若い世代を中心に服用するものというイメージがあるかもしれません。
実は、40代の女性にこそピルの服用をおすすめする理由があります。
なかでも副作用が少なく長期的に続けやすい「超低用量ピル」から始めてみませんか。
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超低用量ピルで更年期障害の緩和に繋がる?
40代になると多くの女性が経験するのが「更年期」ではないでしょうか。
体の火照りを感じたり、気持ちが不安定になりイライラしていまったと思えば、気持ちが落ち込んでしまいやる気がでない…なんてことも。
ホットフラッシュでのぼせや発汗・動悸・息切れなども更年期症状の一つです。
更年期の時期や症状は個人差もありますし、軽い人もいれば症状が強く出てしまう人もいます。
更年期を迎える40代前半から超低用量ピルを服用して、更年期の症状を緩和することもできます。
これを「ホルモン補充(HRT)」といいます。
超低用量ピルは卵巣から作られる女性ホルモンよりも量が少なく、閉経する前の状態と同じ程度のホルモン量を維持することができます。
女性ホルモンが急激に減るのを防ぐことができるので、更年期の症状を軽減してくれます。
他にも、骨粗鬆症やコレステロール値を一定に保つ効果なども期待できます。
超低用量ピルでホルモンを補填しアンチエイジング
女性ホルモンが減少しないので美容面へのアンチエイジングなども期待でき、女性にとっては一石二鳥ですね。
アンチエイジングとは、年齢を重ねて衰える体の機能を予防することをいいます。
人間は日々ストレスと戦いながら生活しています。
致命的なダメージを与えられた細胞は死んでしまい、新しい細胞が生み出されていきます。
細胞はいつまでも生み出されているわけではなく、身体が老化することによって劣化していきます。
女性にとって老化の一番の原因となるのは、卵巣機能の低下による女性ホルモンの低下です。
女性ホルモンの量が少なくなると代謝が落ちてしまうこともあります。
そのため適切な時期にアンチエイジングとして、ホルモン補充療法を行うことになります。
40代以降は卵巣機能が不安定になるので、改善していくためにも超低用量ピルはおすすめです。
超低用量ピルで女性ならではの疾患予防
また、40代になると卵巣がんや子宮がん、子宮内膜症、チョコレート嚢胞などの病気のリスクが高くなります。
超低用量ピルを服用すると女性の体は妊娠したときと同じような状態になります。
排卵を抑えることができるので、卵巣がんのリスクを軽減することにも繋がります。
特に現代は初潮が早くなっているため月経の回数増え、若い世代でも病気のリスクが高くなっています。
超低用量ピルを服用すると子宮内膜が厚くならないうちに月経を起こしてくれるので、子宮内膜症の治療にもなります。
年齢を重ねると乱れがちな生理周期を整えてくれること、脳内のホルモン値も安定させるともいわれています。
40代で超低用量ピルを服用するデメリット
ただし、40代で超低用量ピルを服用するデメリットも覚えておかなくてはいけません。
ピル全般にいえることですが、ピルを服用していない人に比べて血栓のリスクも高くなってしまいます。
その理由として卵巣機能のバランスが崩れてしまうことになります。
40代を超えると卵巣機能は徐々に低下していきます。
その卵巣の機能をコントロールするために、ピルを服用しますがもともとの卵巣機能以上のホルモンを作ることになります。
これが血栓症のリスクを高める理由でもあるのです。
40代で超低用量ピルを服用できないケースとは
超低用量ピルを服用するうえで、定期的な血液検査や水分摂取を忘れないようにしてください。
特に年齢を重ねる度にそのリスクが高くなってしまうので、検査を受けているほうが血栓のリスクを軽減することにも繋がります。
また、女性ホルモンを補充することによって悪化するような疾患を持っている場合、超低用量ピルを服用できないこともあります。
こんな人はピルの服用に注意
肝臓が悪い人や、乳がんなどの治療を受けている場合は、ピルを控えたほうがいいでしょう。
また、閉経した場合や閉経していない人でも50代はピルの服用はできません。
ただ超低用量ピルは2010年11月に日本でも販売されたもので、なかに含まれているエストロゲンの量が0.02mgなど非常に少ない特徴があります。
また低用量ピルに比べて、副作用の出にくいドロスピレノンを使ったものが多くなります。
保険適用の超低用量ピルもあり月経困難症に有効なピルとしても知られています。
ただし超低用量ピルは飲み忘れってしまったときに排卵が起こってしまうリスクも高くなります。
毎日決まった時間に服用するのをおすすめします。
ドロスピレノンを使ったピルでおすすめはヤーズです。
是非お試しください。
まとめ
超低用量ピルを40代で服用する場合、更年期や女性特有の疾患、アンチエイジングなどさまざまな効果が期待できます。
閉経してしまうとピルを服用できなくなってしまうので、始めるのであれば早く服用するのをおすすめします。