「ピルの種類が多すぎて、違いが分からない」 「自分に合うピルはどれ?」 「世代って何?ジェネリックとの違いは?」
日本で処方される低用量ピルは、実に30種類以上。医師から「どのピルにしますか?」と聞かれても、違いが分からず困ってしまう方も多いはずです。
実は、ピルは世代・成分・相性によって特徴が大きく異なり、体質や目的によって最適な選択が変わってきます。
今回は、日本で処方されるすべての低用量ピルを一覧化し、それぞれの特徴を分かりやすく解説。さらに、あなたに合うピルが見つかる診断チャートもご用意しました。
低用量ピルの基礎知識|世代・相性・成分の違いを理解する
低用量ピルの分類方法
低用量ピルは以下の3つの観点で分類されます:
1. 世代(プロゲスチンの種類)
- 第1世代:ノルエチステロン(NET)
- 第2世代:レボノルゲストレル(LNG)
- 第3世代:デソゲストレル(DSG)
- 第4世代:ドロスピレノン(DRSP)
2. 相性(ホルモン量の変化)
- 1相性:21錠すべて同じホルモン量
- 3相性:3段階でホルモン量が変化
3. エストロゲン含有量
- 超低用量:エチニルエストラジオール20μg以下
- 低用量:エチニルエストラジオール30-35μg
【処方データ】
日本産科婦人科学会の2023年調査によると、日本で最も処方されているのは第2世代のトリキュラー(28.3%)、次いで第4世代のヤーズ(19.7%)、第3世代のマーベロン(15.2%)となっています。
【完全版】日本の低用量ピル全種類一覧表
第1世代ピル(ノルエチステロン系)
商品名 | 相性 | エストロゲン量 | 特徴 | ジェネリック | 保険適用 |
---|---|---|---|---|---|
シンフェーズ | 3相性 | 35μg | 日本初の低用量ピル、出血調整しやすい | なし | × |
フリウェル配合錠LD | 1相性 | 35μg | 月経困難症治療、保険適用 | ○(ルナベルLDのジェネリック) | ○ |
フリウェル配合錠ULD | 1相性 | 20μg | 超低用量、副作用少ない | ○(ルナベルULDのジェネリック) | ○ |
ルナベル配合錠LD | 1相性 | 35μg | 先発品、月経困難症 | – | ○ |
ルナベル配合錠ULD | 1相性 | 20μg | 超低用量の先発品 | – | ○ |
第1世代の特徴:
- 最も歴史が長く、データが豊富
- 月経量減少効果が高い
- 子宮内膜症の治療に有効
- ニキビへの効果は限定的
【ポイント】
第1世代は保険適用の選択肢が多く、月経困難症の方には第一選択となることが多いです。フリウェルはジェネリックなので、費用を抑えたい方におすすめです。
第2世代ピル(レボノルゲストレル系)
商品名 | 相性 | エストロゲン量 | 特徴 | ジェネリック | 保険適用 |
---|---|---|---|---|---|
トリキュラー21/28 | 3相性 | 30-40μg | 最も処方数が多い、不正出血少ない | – | × |
ラベルフィーユ21/28 | 3相性 | 30-40μg | トリキュラーのジェネリック | ○ | × |
アンジュ21/28 | 3相性 | 30-40μg | トリキュラーと同成分 | – | × |
ジェミーナ配合錠21/28 | 1相性 | 20μg | 超低用量、連続投与可能 | – | ○ |
第2世代の特徴:
- 不正出血が起きにくい
- 男性ホルモン様作用がやや強い
- 体重増加しにくい
- 日本で最も使用実績が多い
第3世代ピル(デソゲストレル系)
商品名 | 相性 | エストロゲン量 | 特徴 | ジェネリック | 保険適用 |
---|---|---|---|---|---|
マーベロン21/28 | 1相性 | 30μg | ニキビ改善効果高い、男性ホルモン抑制 | – | × |
ファボワール21/28 | 1相性 | 30μg | マーベロンのジェネリック | ○ | × |
第3世代の特徴:
- 男性ホルモン様作用が最も少ない
- ニキビ・多毛症の改善効果
- 1相性で飲み間違えにくい
- 血栓症リスクがやや高い(それでも極めて低い)
第4世代ピル(ドロスピレノン系)
商品名 | 相性 | エストロゲン量 | 特徴 | ジェネリック | 保険適用 |
---|---|---|---|---|---|
ヤーズ配合錠 | 1相性 | 20μg | 月経困難症、PMS改善、24錠実薬 | – | ○ |
ヤーズフレックス配合錠 | 1相性 | 20μg | 最長120日連続投与可能 | – | ○ |
ドロエチ配合錠 | 1相性 | 20μg | ヤーズのジェネリック | ○ | ○ |
第4世代の特徴:
- 最新世代で副作用が少ない
- むくみにくい(利尿作用あり)
- PMS改善効果が高い
- 連続投与で月経回数を減らせる
【利用者の声:26歳・会社員】
「トリキュラーから始めて、ニキビが気になってマーベロンに変更。今はヤーズフレックスで3ヶ月に1回の生理にしています。ピルは種類によって全然違うので、合うものを見つけることが大切だと実感しました。」
あなたに合うピル診断チャート|目的別・体質別の選び方
診断チャート:START→あなたの主な目的は?
【避妊がメイン】 ↓ 不正出血を避けたい → トリキュラー/ラベルフィーユ(第2世代・3相性) ↓ ニキビも改善したい → マーベロン/ファボワール(第3世代・1相性)
【月経困難症の治療】 ↓ 保険適用希望 → 費用を抑えたい → フリウェルLD/ULD(第1世代ジェネリック) ↓ 最新の治療 → ヤーズ/ヤーズフレックス(第4世代)
【PMS改善】 ↓ むくみやすい → ヤーズ(利尿作用あり) ↓ 気分の落ち込み → マーベロン(1相性で安定)
【ニキビ・肌荒れ改善】 ↓ 第一選択 → マーベロン/ファボワール(男性ホルモン抑制) ↓ 次の選択 → ヤーズ(抗男性ホルモン作用)
【選び方のコツ】
初めての方は、まず第2世代(トリキュラー系)か第3世代(マーベロン系)から始めることが多いです。3ヶ月試して合わない場合は、別の世代に変更を検討しましょう。
ピルの切り替えガイド|こんな時は変更を検討
変更を検討すべき症状
不正出血が続く場合:
- 1相性 → 3相性へ
- マーベロン → トリキュラーへ
ニキビが悪化した場合:
- 第2世代 → 第3世代へ
- トリキュラー → マーベロンへ
むくみがひどい場合:
- 他のピル → ヤーズへ(利尿作用)
気分の変動が大きい場合:
- 3相性 → 1相性へ
- トリキュラー → マーベロンへ
吐き気が強い場合:
- 低用量 → 超低用量へ
- 30-35μg → 20μgへ
切り替えのタイミングと方法
基本的な切り替え方:
- 現在のシートを最後まで服用
- 休薬期間(偽薬期間)を通常通り取る
- 新しいピルを開始
即座に切り替える場合:
- 医師の指示に従う
- 7日間は他の避妊法併用
- 不正出血の可能性あり
【医師からのアドバイス】
「ピルは最低3ヶ月は続けて様子を見ることが大切です。初期の副作用は多くの場合、2-3ヶ月で改善します。ただし、激しい頭痛や胸痛などの場合は、すぐに受診してください。」
ジェネリックvs先発品|価格と品質の違い
価格比較表
先発品 | 価格/月 | ジェネリック | 価格/月 | 差額 |
---|---|---|---|---|
トリキュラー | 2,500円 | ラベルフィーユ | 1,800円 | 700円 |
マーベロン | 2,500円 | ファボワール | 1,800円 | 700円 |
ルナベルLD | 2,000円 | フリウェルLD | 800円 | 1,200円 |
ヤーズ | 2,100円 | ドロエチ | 1,500円 | 600円 |
※保険適用の場合は3割負担の金額
ジェネリックの特徴:
- 有効成分は先発品と同じ
- 効果・効能も同等
- 添加物が異なる場合がある
- 錠剤の色や形が違う
【節約ポイント】
年間で8,400円〜14,400円の節約が可能。5年間で42,000円〜72,000円の差額になります。効果は同じなので、特にこだわりがなければジェネリックがおすすめです。
オンライン処方で便利に|ルナルナおくすり便の活用
オンライン診療のメリット
通院の手間を省いて、自宅でピル処方を受けられる時代になりました。
ルナルナおくすり便の特徴:
-
豊富な取り扱い種類
- 低用量ピル全種類対応
- 医師と相談して選べる
- 変更も簡単
-
便利なアプリ連携
- ルナルナアプリと完全連携
- 服薬管理が簡単
- 生理周期と連動
-
安心の医療体制
- 産婦人科専門医が診療
- 24時間チャット相談
- 副作用の相談も可能
-
料金体系
- 初診料1,500円
- ピル代1,898円〜/月
- 送料無料(定期便)
【おすすめポイント】
ルナルナおくすり便なら、この記事で紹介したすべてのピルから、医師と相談して最適なものを選べます。「どのピルが合うか分からない」という方も、オンラインで気軽に相談できるので安心です。
オンライン診療の流れ
-
アプリから予約
- 希望日時を選択
- 問診票を事前記入
-
オンライン診療
- ビデオ通話で医師と相談
- ピルの種類を決定
- 約10分で完了
-
最短翌日配送
- 自宅に直接配送
- 中身が分からない梱包
- ポスト投函も可能
-
継続サポート
- 定期配送で買い忘れなし
- ピル変更も簡単
- 相談は何度でも無料
【利用者の声:29歳・営業職】
「仕事が忙しくて婦人科に行く時間がなかったけど、ルナルナおくすり便なら昼休みにスマホで診療を受けられました。ピルの種類も医師が私の症状に合わせて提案してくれて、今はヤーズフレックスで快適です!」
低用量ピルの副作用と対処法|世代別の特徴
世代別の副作用傾向
世代 | 起きやすい副作用 | 起きにくい副作用 | 対処法 |
---|---|---|---|
第1世代 | 吐き気、頭痛 | ニキビ、体重増加 | 食後服用、鎮痛剤併用可 |
第2世代 | ニキビ(初期) | 不正出血 | 3ヶ月継続で改善 |
第3世代 | 乳房の張り | ニキビ、多毛 | ブラジャー調整 |
第4世代 | 不正出血(初期) | むくみ、体重増加 | 継続で改善 |
副作用が出た時の対処法
軽い副作用(継続可能):
- 軽い吐き気 → 就寝前服用に変更
- 軽い頭痛 → 水分摂取を増やす
- 乳房の張り → 2-3ヶ月で改善
要相談の副作用:
- 2週間以上続く不正出血
- 激しい気分の変動
- 3kg以上の体重増加
即中止すべき副作用:
- 激しい頭痛(片頭痛)
- 胸痛、息切れ
- ふくらはぎの痛み・腫れ
- 視覚異常
保険適用ピルvs自費ピル|費用と選択基準
保険適用になる条件
保険適用可能な疾患:
- 月経困難症
- 子宮内膜症
- 月経不順(一部)
保険適用ピル一覧:
- ルナベルLD/ULD
- フリウェルLD/ULD
- ヤーズ/ヤーズフレックス
- ジェミーナ
- ドロエチ
年間費用比較
保険適用(3割負担)の場合:
- フリウェルLD:約9,600円/年
- ヤーズ:約25,200円/年
自費の場合:
- トリキュラー:約30,000円/年
- マーベロン:約30,000円/年
オンライン診療(ルナルナおくすり便):
- 低用量ピル:約22,776円/年〜
【費用削減のポイント】
月経困難症の診断があれば、保険適用で大幅に費用を抑えられます。ただし、保険適用ピルは定期的な通院が必要。オンライン診療は自費ですが、通院の手間を考えるとコスパは良好です。
よくある質問(FAQ)
Q1. ピルの世代は新しいほど良い?
A. 必ずしもそうではありません。世代はプロゲスチンの種類を表すだけで、優劣ではありません。第2世代のトリキュラーが最も合う人もいれば、第4世代のヤーズが合う人もいます。自分の体質や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
Q2. 1相性と3相性、どちらが良い?
A. 一長一短があります。
- 1相性:飲み間違えにくい、ホルモン量が安定、生理日調整しやすい
- 3相性:自然なホルモン変化に近い、不正出血が少ない、体が慣れやすい
初めての方は、飲み間違えにくい1相性から始めるのもおすすめです。
Q3. ピルは何歳まで飲める?
A. 健康な非喫煙者なら50歳まで服用可能です。ただし、35歳以上の喫煙者、40歳以上の方は血栓症リスクが上がるため、医師と相談が必要です。45歳を過ぎたら、定期的な検査を受けながら継続を検討しましょう。
Q4. ピルを変更する時、休薬期間は必要?
A. 基本的には通常通り7日間の休薬期間(偽薬期間)を取ってから、新しいピルを開始します。ただし、医師の判断で休薬期間なしで切り替えることもあります。自己判断せず、必ず医師の指示に従ってください。
Q5. ジェネリックに変えたら効果が違う気がする
A. 有効成分は同じですが、添加物の違いで吸収速度がわずかに変わることがあります。また、プラセボ効果(思い込み)の影響もあります。3ヶ月続けても違和感がある場合は、先発品に戻すか、別の種類を検討しましょう。
まとめ|自分に最適なピルを見つけて快適な生活を
日本で処方される低用量ピルは30種類以上ありますが、大きく4つの世代に分類でき、それぞれに特徴があります。
【ピル選びの重要ポイント】
1. 目的を明確に
避妊・月経困難症・PMS・ニキビなど
2. 世代の特徴を理解
第1世代:月経量減少
第2世代:不正出血少ない
第3世代:ニキビ改善
第4世代:副作用少ない
3. 3ヶ月は継続
初期の副作用は改善することが多い
4. 合わなければ変更
選択肢は豊富、必ず合うピルがある
オンライン診療の活用もおすすめ:
ルナルナおくすり便なら、この記事で紹介したすべてのピルから、医師と相談して選べます。
- 初診料1,500円
- ピル代1,898円〜/月
- 24時間診療対応
- アプリで服薬管理
ピルは女性のQOLを大きく向上させる可能性を持つ薬です。自分に合ったピルを見つけることで、生理の悩みから解放され、より充実した毎日を送ることができます。
まずは気軽に相談から始めてみませんか?あなたに最適なピルが、きっと見つかるはずです。
【最後に】
ピル選びに「正解」はありません。大切なのは、自分の体と向き合い、必要に応じて調整していくこと。医師と相談しながら、あなたに最適な1錠を見つけてください。オンライン診療なら、気軽に相談・変更ができるので、初めての方にもおすすめです。
※ピルの処方には医師の診察が必要です。 ※副作用には個人差があります。