「ピルを飲み始めてから、なんだか太った気がする…」 「顔や足がむくんでパンパン。このまま続けて大丈夫?」 「ピルをやめたら、元の体重に戻れるの?」

ピルを服用している女性の中には、こうした体重増加やむくみの悩みを抱えている方が少なくありません。避妊や生理痛の改善のためにピルを続けたいけれど、見た目の変化が気になって不安になるのは当然のことです。

結論からお伝えすると、ピルによる体重増加やむくみは、多くの場合「一時的なもの」であり、適切な対処をすれば改善が期待できます。

この記事では、ピルで太る・むくむ原因から、体重やむくみが戻るまでの期間、そしてピルをやめずに改善する具体的な方法まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

この記事でわかること

・ピルで太った体重・むくみが戻るかどうかの結論 ・ピルで太る・むくむ3つの原因 ・むくみが続く期間の目安 ・ピルをやめずに体重を戻す8つの方法 ・太りにくいピルの種類と選び方


目次
  1. 【結論】ピルで太った体重やむくみは戻る?ケース別に解説
  2. ピルで太る・むくむのはなぜ?3つの原因を医学的に解説
  3. ピルのむくみはいつまで続く?期間の目安
  4. ピルをやめずに体重・むくみを戻す8つの方法
  5. 太りにくい・むくみにくいピルの種類
  6. ピルをやめて体重を戻す場合の注意点
  7. 【FAQ】ピルの太る・むくみに関するよくある質問
  8. まとめ:ピルの体重増加・むくみは対処可能

【結論】ピルで太った体重やむくみは戻る?ケース別に解説

ピルで増えた体重やむくみが「戻るかどうか」は、その原因によって異なります。ここでは、3つのケースに分けて解説します。

むくみが原因の場合:1〜3ヶ月で自然に改善するケースが多い

ピルの服用で体重が増えたと感じる原因の多くは、実は「むくみ(水分貯留)」によるものです。

ピルに含まれる女性ホルモンの影響で、体が水分を溜め込みやすくなることがあります。このむくみによる体重増加は、見た目にも2〜3kg程度の変化として現れることがあります。

ピルによるむくみは、服用を続けるうちに体がホルモンバランスに慣れ、1〜3ヶ月程度で自然と改善するケースがほとんどです。

つまり、むくみが原因であれば、ピルをやめなくても体重は元に戻る可能性が高いといえます。

食欲増進で太った場合:生活習慣の見直しが必要

ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)には、食欲を増進させる作用があるとされています。この影響で食事量が増え、結果として脂肪が蓄積されて体重が増加するケースもあります。

食欲増進による体重増加の場合、ピルをやめただけでは元の体重に戻りにくいことがあります。なぜなら、一度蓄積された脂肪は、ホルモンの影響がなくなっても自動的に減るわけではないからです。

食欲増進が原因で太った場合は、食事内容の見直しや運動習慣の取り入れなど、生活習慣の改善が必要です。ただし、食欲増進の副作用自体は2〜3ヶ月で落ち着くことが多いため、その後はダイエットの効果が出やすくなります。

ピルをやめた場合:数日〜数週間で改善傾向に

ピルの服用を中止すると、早ければ2日ほどでホルモンバランスが変化し始め、むくみや食欲増進などの症状は徐々に落ち着いていきます。

出典:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」

むくみが原因の体重増加であれば、ピルをやめてから数日〜数週間で改善する傾向にあります。ただし、ピルの中止にはいくつかのリスクもあるため、後ほど詳しく解説します。


ピルで太る・むくむのはなぜ?3つの原因を医学的に解説

ピルを服用して体重が増えたり、むくんだりする原因は大きく3つあります。それぞれのメカニズムを理解することで、適切な対処法を選ぶことができます。

原因①:エストロゲンの保水作用によるむくみ

ピルに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)には、体内に水分を保持する作用があります。

エストロゲンは本来、生理から排卵にかけて分泌量が増加する女性ホルモンです。この水分保持作用によって、ピルを服用すると体が自然と水分を溜め込みやすくなり、特に顔や足にむくみが現れることがあります。

むくみによる体重増加は「水太り」とも呼ばれ、実際に脂肪が増えているわけではありません。そのため、むくみが解消されれば体重も元に戻ります。

原因②:プロゲステロンの食欲増進作用

ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)には、食欲を増進させる作用があるとされています。

プロゲステロンは排卵から次の月経までの期間に分泌量が増加するホルモンで、体を妊娠に備えさせる働きがあります。その過程で、体がエネルギーを蓄えようとして食欲が高まることがあるのです。

食欲が増したまま食事量が増えると、カロリー過多となって脂肪が蓄積されます。この場合は「水太り」ではなく実際の体重増加となるため、むくみ対策だけでは改善しにくい点に注意が必要です。

原因③:ホルモンバランスの変化による一時的な反応

ピルを服用し始めると、体内のホルモンバランスが急激に変化します。この変化に体が適応するまでの間、さまざまな副作用が現れやすくなります。

むくみや食欲増進もこの一時的な反応の一つであり、多くの場合は服用を続けるうちに体がホルモンに慣れ、症状は自然と落ち着いていきます。

出典:厚生労働省 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「添付文書情報」

ピルの副作用として報告されている「体重増加」の発現率は0.1〜5%未満とされています。つまり、ピルを服用したすべての人が太るわけではなく、個人差が大きいことを覚えておきましょう。


ピルのむくみはいつまで続く?期間の目安

「このむくみ、いつまで続くの?」と不安に感じている方も多いでしょう。ここでは、むくみが続く期間の目安と、注意すべきサインについて解説します。

服用開始から1〜3ヶ月が副作用のピーク

ピルによるむくみは、服用開始から1〜3ヶ月の間に最も現れやすいとされています。

これは体がピルに含まれるホルモンに適応するまでの期間であり、この時期を過ぎると多くの女性はむくみが軽減していく傾向にあります。

期間 むくみの状態
1ヶ月目 むくみが最も出やすい時期。顔や足のむくみを感じる人が多い
2ヶ月目 少しずつむくみが落ち着いてくる。体がホルモンに慣れ始める
3ヶ月目 多くの場合、むくみはほぼ改善。服用前の状態に近づく

休薬期間中は一時的に改善することも

ピルには通常、21日間服用して7日間休薬する、または24日間服用して4日間休薬するサイクルがあります。

休薬期間中はホルモンレベルが一時的に下がるため、むくみが改善して「痩せた」と感じることがあります。ただし、これは実質的な脂肪減少ではなく、体内の水分量の変化によるものです。

休薬期間中に体重が減っても、次のシートを服用し始めると再びむくむ可能性があります。これは異常ではなく、ホルモン量の変動による自然な反応です。

3ヶ月以上続く場合は要注意

むくみが服用開始から3ヶ月以上続く場合や、症状が悪化している場合は、医師への相談をおすすめします。

特に注意すべきサイン

・片足だけがむくむ ・ふくらはぎに痛みがある ・足がしびれる ・息切れや胸の痛みがある

これらの症状がある場合は、単なるむくみではなく血栓症の初期症状の可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。


ピルをやめずに体重・むくみを戻す8つの方法

「ピルは続けたいけど、体重やむくみは何とかしたい」という方のために、具体的な対処法を8つご紹介します。むくみ対策と食欲対策、そして根本的な解決策に分けて解説します。

【むくみ対策①】カリウムを積極的に摂取する

カリウムには、体内の余分なナトリウム(塩分)を尿と一緒に排出する働きがあります。むくみ対策として最も効果的な栄養素の一つです。

カリウムを多く含む食品

・バナナ ・アボカド ・ほうれん草 ・切り干し大根 ・ドライトマト ・刻み昆布 ・乾燥わかめ ・納豆

これらの食品を日々の食事に取り入れることで、自然とむくみ対策ができます。サプリメントで補うのも一つの方法です。

【むくみ対策②】塩分・アルコールを控える

塩分には水分を抱き込む性質があるため、塩分の摂りすぎはむくみを悪化させます。

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

厚生労働省が定める1日の食塩摂取目標量は、女性の場合6.5g未満です。外食やコンビニ食が多い方は、意識して塩分を控えるようにしましょう。

また、アルコールもむくみを助長する原因になります。ピル服用中は適量を心がけることが大切です。

【むくみ対策③】着圧ストッキングを活用する

足のむくみが特に気になる場合は、着圧ストッキングの着用が効果的です。適度な圧力がかかることで、血液やリンパの流れが促進され、むくみの軽減につながります。

着圧ストッキングは、デスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢でいることが多い方に特におすすめです。

【むくみ対策④】適度な運動・マッサージを取り入れる

運動不足は筋肉のポンプ機能を低下させ、血液が滞ってむくみやすくなります。日常的に適度な運動を取り入れることで、むくみの予防・改善が期待できます。

ウォーキングやヨガなど、週3回・30分程度の軽い運動から始めてみましょう。また、入浴時やお風呂上がりに足のマッサージをすることも効果的です。

【食欲対策⑤】食事のタイミングと内容を見直す

食欲が増進している時期に無理に食事を我慢するのは難しいものです。そこで、食べ方を工夫することで食べ過ぎを防ぎましょう。

・食事の回数を増やして1回の量を減らす ・野菜や汁物から先に食べる ・よく噛んでゆっくり食べる(満腹中枢を刺激) ・高タンパク・低脂肪の食事を意識する ・スマホを見ながらの「ながら食べ」を避ける

【食欲対策⑥】質の良い睡眠を確保する

睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が増加します。これにより、ピルの副作用と相まって食欲がさらに高まってしまうことがあります。

質の良い睡眠を取ることで、ホルモンバランスが整い、食欲のコントロールがしやすくなります。寝る前のスマホ使用を控える、寝室の環境を整えるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。

【根本解決⑦】太りにくいピルに変更する

ピルにはさまざまな種類があり、含まれるホルモンの種類や量によって、むくみや食欲増進の起こりやすさが異なります。

現在服用しているピルで副作用が強く出ている場合は、太りにくいとされるピルへの変更を医師に相談してみましょう。詳しくは次のセクションで解説します。

【根本解決⑧】医師に相談してむくみ緩和薬を処方してもらう

むくみがどうしても気になる場合は、むくみを緩和する薬(利尿剤など)を処方してもらうことも選択肢の一つです。

体内の余分な水分を排出する薬を服用することで、水太りの改善が期待できます。ただし、自己判断での服用は避け、必ず医師に相談してから使用してください。


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太りにくい・むくみにくいピルの種類

すべてのピルで体重増加やむくみが起こるわけではありません。ホルモンの配合や種類によって、副作用の出やすさには違いがあります。ここでは、太りにくい・むくみにくいとされるピルの種類を紹介します。

マーベロン・ファボワール(食欲増進が起こりにくい)

マーベロンとファボワールは、添付文書に「食欲亢進(食欲増進)」の副作用が記載されていない低用量ピルです。

これらのピルに含まれる黄体ホルモン「デソゲストレル」は、水分貯留の作用が比較的弱いことが知られています。避妊目的で処方されることが多く、生理痛の軽減効果も期待できます。

ピルの種類 食欲増進の発現率
マーベロン・ファボワール なし(添付文書に記載なし)
トリキュラー 1%未満
シンフェーズ 0.06%
フリウェル・ルナベル 頻度不明

ヤーズ・ヤーズフレックス(むくみを抑える成分配合)

ヤーズとヤーズフレックスは、むくみを抑える成分「ドロスピレノン」が含まれた超低用量ピルです。

ドロスピレノンには利尿作用があるため、水分貯留によるむくみが起こりにくいのが特徴です。月経困難症やPMSの改善を目的として処方されることが多いピルです。

ヤーズは他のピルに比べて血栓症のリスクがやや高いとされているため、喫煙者や高血圧の方は使用に注意が必要です。必ず医師と相談の上で処方を受けてください。

出典:厚生労働省 医薬品・医療機器等安全性情報No.310

ノアルテン(体重増加リスクが非常に低い)

ノアルテンは黄体ホルモンのみを含む「ミニピル」と呼ばれるタイプのピルです。卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まないため、むくみや体重増加の副作用が非常に少ないのが特徴です。

出典:PMDA「ノアルテン添付文書」

添付文書によると、むくみや体重増加のリスクはわずか0.1%未満とされています。また、血栓症の原因となるエストロゲンが入っていないため、40代以上の方や喫煙者でも比較的安全に服用できます。

ただし、ノアルテンは月経困難症やPMSの治療を目的としたピルであり、避妊効果は他の低用量ピルよりやや低いとされています。服用時間を厳守する必要がある点にも注意が必要です。


ピルをやめて体重を戻す場合の注意点

「どうしても体重が気になるからピルをやめたい」と考えている方もいるかもしれません。ピルをやめること自体は選択肢の一つですが、いくつかの注意点があります。

むくみは数日〜数週間で改善する傾向

ピルの服用を中止すると、早ければ2日ほどでホルモンバランスが変化し始めます。むくみが原因の体重増加であれば、数日〜数週間で改善傾向に向かうことが多いです。

ただし、食べ過ぎによって蓄積された脂肪は、ピルをやめただけでは減りません。食事管理や運動などの生活習慣の改善が必要になります。

生理痛・PMSが再発するリスクがある

ピルを服用することで改善していた生理痛やPMS(月経前症候群)は、服用を中止すると再発する可能性があります。

ピルをやめる前に、体重増加のメリット・デメリットと、生理痛やPMSの症状改善のメリットを比較して判断することが大切です。

やめたり再開したりは血栓症リスクを高める

ピルの副作用として最も注意が必要なのが血栓症です。血栓症は特にピルの飲み始めに起こりやすいとされています。

ピルの中止と再開を繰り返すと、そのたびに「飲み始め」の状態になるため、血栓症のリスクが常に高い状態に置かれることになります。体重が気になるからといって、安易にやめたり再開したりするのは避けましょう。

ピルの中止を検討する場合は、必ず医師に相談してください。現在服用中のシートを飲み切ってから中止するのが基本です。自己判断での中止は避けましょう。

【FAQ】ピルの太る・むくみに関するよくある質問

ピルと体重の関係について、よく寄せられる質問にお答えします。

Q:ピルで何kg太りますか?

個人差はありますが、むくみによる体重増加であれば2〜3kg程度が多いとされています。食欲増進による脂肪の蓄積が加わると、5kg以内程度の増加が見られることもあります。ただし、際限なく太り続けることはほとんどないため、過度な心配は不要です。

Q:ピルの休薬期間は痩せますか?

休薬期間中は体内の女性ホルモン量が低下するため、むくみが改善して体重が減ることがあります。ただし、これは実質的な脂肪減少ではなく、水分量の変化によるものです。休薬期間だけでダイエット効果を期待するのは難しいでしょう。

Q:ダイエットしても痩せないのはピルのせい?

ピル服用開始から2〜3ヶ月は、ホルモンバランスが不安定になりやすく、ダイエットの効果が出にくいことがあります。ただし、この期間を過ぎれば通常のダイエットと同様に効果が期待できます。痩せにくさを感じる場合は、副作用が落ち着いてからダイエットを始めることをおすすめします。

Q:ピルで痩せる人もいる?

はい、人によってはピルの服用で体重が減少することもあります。吐き気や食欲減退などの副作用が出る場合や、PMSによる過食が改善される場合、生理痛が軽減されて活動量が増える場合などが考えられます。ただし、体重減少を目的としたピルの服用は推奨されていません。

Q:将来の妊娠に影響はある?

ピルの服用は将来の妊娠能力には影響しません。ピルの避妊効果は服用中のみ有効で、服用を中止すれば通常1〜3ヶ月以内に排卵が再開します。長期間のピル服用でも、将来の妊娠や体型に永続的な影響を与えることはほとんどないと考えられています。


まとめ:ピルの体重増加・むくみは対処可能

ピルで太った体重やむくみは、多くの場合「一時的なもの」であり、適切な対処をすれば改善が期待できます。

この記事のまとめ

・むくみが原因の体重増加は、1〜3ヶ月で自然に改善するケースが多い ・食欲増進で太った場合は、生活習慣の見直しが必要 ・ピルをやめれば数日〜数週間で改善傾向に向かう ・カリウム摂取、塩分控えめ、運動などでむくみ対策ができる ・太りにくいピル(マーベロン、ヤーズ、ノアルテン等)への変更も選択肢 ・ピルの中止は血栓症リスクや症状再発の可能性があるため、医師への相談が必須

体重増加やむくみが気になっているからといって、ピルの多くのメリットを諦めてしまうのはもったいないことです。まずは今回紹介した対処法を試してみて、それでも改善しない場合は医師に相談してピルの種類を変更することを検討してみてください。

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