※ピルは必ず医師による受診を受けてから服用するようにしましょう。

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産後のセックスレス解消法|夫婦で読みたい関係改善ガイド

「赤ちゃんが生まれてから、夫婦の会話が子どものことばかりになった」「夫に触れられるのが、なぜか苦痛に感じる」「妻が『女』ではなく『母親』に見えてしまう」…。産後、かつてのような夫婦関係に戻れず、セックスレスに悩んでいませんか?

実は、産後1年以内の夫婦の約60%がセックスレスの状態にあると言われ、これは決してあなたたち夫婦だけの特別な悩みではありません。命がけの出産と、24時間体制の育児。その中で夫婦関係が変化するのは、ごく自然なことなのです。

しかし、この問題を放置すると、心のすれ違いや孤独感が深まる原因にもなりかねません。今回は、産後ケア専門家・夫婦カウンセラー監修のもと、産後セックスレスの原因を男女双方の視点から解き明かし、夫婦で一緒に取り組める関係改善のステップを具体的にご紹介します。

この記事は、どちらか一方を責めるものではありません。お互いの状況を理解し、思いやりながら、新しい夫婦の形を築いていくための「二人で読むガイドブック」です。

なぜ産後にセックスレスになるのか?【男女別】本当の理由

「愛情が冷めたから?」いいえ、違います。産後のセックスレスの背景には、男女それぞれに、身体的・心理的な複雑な理由が隠されています。

女性側の原因【ママのホンネ】

身体的な変化: – 体のダメージ: 会陰切開や帝王切開の傷が痛む。骨盤がグラグラする。 – ホルモンバランスの激変: 授乳中は性欲を高めるエストロゲンが減少し、潤いも不足。体が「今は育児モード」になっている。 – 極度の疲労と睡眠不足: 24時間体制の育児で、性的な欲求を感じる余裕が全くない。

心理的な変化: – 「母」としての自分: 意識がすべて赤ちゃんに向かい、「女」であることへのスイッチが入らない。 – 体型へのコンプレックス: 妊娠・出産で変わってしまった自分の体を見られたくない。 – 夫への不満: 「私ばかりが育児も家事もやっている」という不公平感が、夫を男性として見られなくさせる。

男性側の原因【パパのホンネ】

妻への気遣い・遠慮: – 体のダメージを心配: 「傷は痛くないかな」「疲れているだろうから、誘うのは申し訳ない」という優しさ。 – 立会い出産の衝撃: 出産の壮絶な光景を目の当たりにし、妻を性的な対象として見られなくなることがある(LDR症候群)。

心理的な変化: – 「母」になった妻への戸惑い: 赤ちゃんに愛情を注ぐ妻の姿を見て、神聖視してしまい、手が出せなくなる。 – 拒絶されることへの恐怖: 勇気を出して誘って断られたら…と考えると、怖くて誘えない。 – 赤ちゃんへの嫉妬: 妻の関心がすべて赤ちゃんに向かい、自分が後回しにされているような寂しさ。

【参考データ】 産後セックスレスの原因ランキング(2023年調査) **女性側の理由** 1. 育児による疲れ (75%) 2. 性的な気分になれない (62%) 3. 夫への不満・イライラ (48%)

男性側の理由

  1. 妻が疲れているから (68%)
  2. 断られるのが怖いから (55%)
  3. 妻を「母親」として見てしまう (41%) 

【STEP1:対話】セックスレス解消は「話し合い」から

まず最初にすべきことは、セックスのことではなく、「お互いの気持ち」について話すことです。

タイミング: 赤ちゃんが寝た後、夫婦二人きりでリラックスできる時間。 ・場所: 寝室ではなく、リビングのソファなど、穏やかな雰囲気の場所で。 ・切り出し方: 「最近、二人の時間があまり取れてないね」「あなたのこと、ちゃんと大切に思っているよ」など、ポジティブな言葉から。

【話し合いテンプレート】

妻から: 「いつも育児を手伝ってくれてありがとう。ただ、正直今は疲れちゃってて、自分の体のことまで考える余裕がなくて…。あなたのことは大切に思ってるんだけど、少しだけ待ってくれると嬉しいな」 夫から: 「毎日お疲れ様。出産も大変だったし、体が辛いのは当然だよね。無理させたくないから、遠慮してたんだ。何か手伝えることがあったら、何でも言ってね」

この対話のゴールは、セックスの約束をすることではありません。「お互いが、今どう感じているか」を共有し、「愛情は変わっていない」ことを確認し合うことです。この安心感が、次への第一歩になります。

【STEP2:触れ合い】スキンシップのハードルを下げよう

いきなりセックスを目指すのはハードルが高いもの。まずは、セックスを目的としない「触れ合い」から関係を温め直しましょう。

レベル1:5秒ハグ – 「いってらっしゃい」「おやすみ」のタイミングで、意識して5秒間ハグする。安心ホルモン「オキシトシン」が分泌されます。

レベル2:マッサージ – 「今日もお疲れ様」と、肩や足を5分間マッサージし合う。セックスを連想させない、純粋な労いがポイント。

レベル3:手を繋いで寝る – 寝る前に、ただ手を繋ぐだけ。言葉がなくても、温もりが伝わります。

雰囲気作りにおすすめのリラックスグッズ

マッサージオイル: – 滑りを良くし、リラックス効果を高めます。ラベンダーやカモミールなど、鎮静作用のある香りがおすすめ。 – おすすめ商品: WELEDA カレンドラ マッサージオイル

アロマディフューザー: – 寝室にリラックスできる香りを漂わせる。イランイランは、官能的な気分を高める効果も。 – おすすめ商品: 無印良品 コードレスアロマディフューザー

バスソルト: – 一緒にお風呂に入るのはハードルが高くても、同じ香りの入浴剤を使うことで、一体感が生まれます。 – おすすめ商品: クナイプ バスソルト グーテナハト

【STEP3:セックス再開】痛みと不安を取り除く準備

心の準備が整ったら、次はいよいよ体の準備です。産後のセックス痛は、多くの女性が経験します。

産後のセックス痛、主な原因は「潤滑不足」

授乳中はホルモンの影響で、膣内が乾燥しやすくなっています。これは愛情不足や興奮不足が原因ではありません。潤滑不足のまま挿入すると、強い痛みを感じ、それがトラウマになってしまうことも。

救世主「潤滑ゼリー」を“思いやりアイテム”に

潤滑ゼリーは、この問題を解決するための必須アイテムです。

潤滑ゼリーは恥ずかしいものではない: 「愛情があれば濡れるはず」は誤解。産後の体の変化を補うための、医療的・機能的なケアアイテムです。 ・パートナーが用意する優しさ: 女性からは言い出しにくいもの。男性側が「痛かったら辛いから、これ使ってみない?」と提案することで、思いやりが伝わります。

「夫が『これ、君のために買ってきたよ』と潤滑ゼリーを渡してくれた時、私の体を気遣ってくれていることが伝わって、すごく嬉しかった。それから、前向きな気持ちになれました」(30歳・1児の母)

痛みを感じにくい体位の工夫

女性上位: 女性が自分で深さやスピードをコントロールできるため、安心感があります。 ・正常位(女性の膝を立てる): 挿入が浅めになり、負担が少ないです。 ・横向き(側臥位): お互いにリラックスした状態で、ゆったりと行えます。

おすすめの潤滑ゼリー&オイル

  1. リューブゼリー デリケートイン: 産婦人科医も推奨。無臭・無色透明で、自然な潤い。使い切りタイプで衛生的。
  2. ウェットトラストゴールド: 注射器型で、手を汚さずに膣内に直接潤滑剤を注入できる。
  3. YES インティメイト・オイルローション: 100%オーガニック。オイルベースで長時間の潤いが持続。マッサージにも使える。

【夫婦で取り組む】関係改善のための5つの約束

  1. 「ママ」「パパ」ではなく、名前で呼び合う。

    • 夫婦としての意識を取り戻すための第一歩。
  2. 1日5分でいい。夫婦だけの会話時間を作る。

    • 子どもの話は禁止。お互いの今日あったこと、感じたことを話す。
  3. 「ありがとう」を言葉にする。

    • 「オムツ替えてくれてありがとう」「仕事お疲れ様、ありがとう」。感謝は関係の潤滑油です。
  4. 二人だけのデートの計画を立てる。

    • 実行できなくても、「もし二人で出かけるならどこ行きたい?」と話すだけでも効果あり。
  5. お互いの「一人の時間」をプレゼントし合う。

    • 「今日は私が赤ちゃん見てるから、1時間カフェ行ってきなよ」。リフレッシュが、相手への優しさにつながります。

よくある質問(Q&A)

Q1. 夫を誘うのが恥ずかしい、どうすれば?

A. 言葉で誘うのが難しければ、サインを送るのも一つの方法です。寝る前に手を繋いでみる、マッサージを提案してみるなど、STEP2のスキンシップから始めてみましょう。相手の反応を見ながら、少しずつ距離を縮めていくのがおすすめです。

Q2. 妻に断られるのが怖くて誘えません。

A. 「断られる=嫌われている」ではありません。まずは「最近どう?疲れてない?」と体調を気遣う言葉から始めてみましょう。そして、「もし君が大丈夫なら、ハグしたいな」など、セックスをゴールとしない提案をすることで、相手も安心して応じやすくなります。

Q3. 2人目が欲しいのにレスで焦っています。

A. 焦りは禁物です。まずは夫婦関係の再構築を優先しましょう。その上で、産婦人科で「2人目妊活」として相談し、排卵のタイミングを医師に指導してもらうのも良い方法です。第三者が入ることで、義務感が和らぎ、お互いに取り組みやすくなることがあります。

Q4. どのくらいの期間レスだったら、問題ですか?

A. 明確な定義はありません。夫婦双方がその状態に不満や苦痛を感じていなければ、問題ないと言えます。しかし、どちらか一方でも「このままではいけない」と感じているなら、それは改善すべき「問題」です。期間の長さより、お互いの気持ちが重要です。

まとめ:焦らず、ゆっくりと。「夫婦」をもう一度始めよう

産後のセックスレスは、多くのカップルが経験する、いわば「成長痛」のようなものです。夫婦というチームに「赤ちゃん」という新しいメンバーが加わり、役割や関係性が大きく変化する中で、戸惑うのは当然のこと。

大切なのは、セックスの回数を取り戻すことだけではありません。その根底にある、お互いへの思いやり、尊敬、そして信頼関係を、新しい形で再構築していくプロセスそのものです。

関係改善へのロードマップ

  1. 対話する: お互いの気持ちを共有し、安心感を得る。
  2. 触れ合う: セックスを目的としないスキンシップで、心の距離を縮める。
  3. 準備する: 潤滑ゼリーなどを活用し、身体的な不安を取り除く。
  4. 楽しむ: 焦らず、二人だけの新しい親密さを見つけていく。

この記事をきっかけに、ぜひパートナーと話す時間を作ってみてください。産後の危機は、乗り越えれば、これまで以上に強く、深い絆で結ばれた「最高のチーム」になるチャンスでもあるのです。

この記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。身体的な痛みや不調が続く場合や、深刻な関係性の悩みを抱えている場合は、産婦人科や夫婦カウンセリングなど、専門家のサポートを受けることをおすすめします。

※本記事で紹介した製品の効果には個人差があります。 ※製品を使用する際は、必ず説明書をよく読み、アレルギー等に注意してください。