葉酸サプリは妊活前のいつから飲むべき?結論から解説
「葉酸サプリは妊娠してから飲めばいいの?」 「妊活前から飲むべきって聞くけど、具体的にいつから?」
妊活を考え始めると、こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、葉酸サプリは妊娠の1〜3ヶ月前から飲み始めるのが理想です。つまり、妊活を始めようと決めた時点で、すぐに飲み始めるのがベストということになります。
なぜ妊娠前からの摂取が必要なのか。それは、赤ちゃんの重要な器官が形成される時期が、妊娠に気づく前であることが多いからです。
この記事では、葉酸サプリを妊活前から飲むべき理由、具体的なタイミング、そしてサプリの選び方まで、詳しく解説します。これから妊活を始めるあなたが、安心して準備を進められるようサポートします。
この記事でわかること
・葉酸サプリを妊活前から飲むべき科学的な理由
・具体的にいつから飲み始めればいいのか
・時期別に必要な葉酸の量
・失敗しない葉酸サプリの選び方5つのポイント
・妊活前におすすめの葉酸サプリ
なぜ妊活前から葉酸サプリを飲むべきなのか
まずは、なぜ妊娠してからではなく、妊活前から葉酸を摂取すべきなのかを理解しましょう。
葉酸とは?妊娠に必要な理由
葉酸は、ビタミンB群の一種で、細胞の分裂や成長に欠かせない栄養素です。特に、細胞分裂が活発に行われる胎児の発育において、非常に重要な役割を果たします。
葉酸は体内でDNAの合成やアミノ酸の代謝に関わっており、新しい細胞を作るために必要不可欠です。妊娠初期は、赤ちゃんの脳や脊髄などの神経系が急速に形成される時期であり、この時期に十分な葉酸が不足すると、発育に影響が出る可能性があります。
神経管閉鎖障害のリスクを下げるため
葉酸を妊娠前から摂取すべき最も重要な理由は、神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)のリスクを下げるためです。
神経管閉鎖障害とは、赤ちゃんの脳や脊髄のもとになる「神経管」が正常に形成されないことで起こる先天性の障害です。代表的なものに、脊椎が正常に閉じない「二分脊椎」や、脳が正常に形成されない「無脳症」があります。
神経管は、妊娠4〜6週頃(受精から約28日)に形成されます。この時期は、多くの女性がまだ妊娠に気づいていないことが多いのです。だからこそ、妊娠を計画している段階から葉酸を摂取しておくことが重要になります。
研究によると、妊娠前から適切な量の葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを約70%低減できるとされています。
厚生労働省も「妊娠1ヶ月以上前から」を推奨
厚生労働省は、「妊娠を計画している女性、または妊娠の可能性がある女性は、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間、通常の食事からの葉酸に加えて、栄養補助食品(サプリメント)から1日400μgの葉酸を摂取することが望ましい」と推奨しています。
この推奨の背景には、「妊娠に気づいてからでは遅い場合がある」という科学的根拠があります。
葉酸サプリを飲み始めるベストタイミング
具体的に、いつから葉酸サプリを飲み始めればいいのでしょうか。
理想は「妊娠の1〜3ヶ月前」から
葉酸サプリを飲み始める理想的なタイミングは、妊娠の1〜3ヶ月前です。
体内の葉酸濃度を十分なレベルまで高めるには、ある程度の期間が必要です。継続的に葉酸を摂取することで、体内に葉酸が蓄積され、妊娠初期に赤ちゃんが必要とする葉酸を十分に供給できるようになります。
葉酸サプリを飲み始めるタイミングの目安
・妊活を始めようと決めたとき
・避妊をやめるとき
・結婚を機に妊娠を考え始めたとき
・「そろそろ赤ちゃんがほしいな」と思い始めたとき
妊活を始めると決めた今日からでもOK
「もう妊活を始めているけど、葉酸サプリを飲んでいなかった…」という方もいるかもしれません。
でも、心配しないでください。今から始めても遅くはありません。
大切なのは、「今日から始める」ことです。過去を悔やむよりも、気づいた今日からサプリを飲み始めることが、赤ちゃんのためにできる最善の行動です。
もちろん、早く始めるに越したことはありませんが、妊娠が判明してから飲み始めても、妊娠中の葉酸補給として意味があります。
男性も葉酸を摂るべき?
葉酸は女性だけでなく、男性にも重要な栄養素です。
近年の研究では、男性の葉酸摂取が精子の質に影響を与える可能性が示唆されています。葉酸不足は、精子のDNA損傷のリスクを高める可能性があるという報告もあります。
男性の妊活サポート
・葉酸を含むバランスの良い食事を心がける
・必要に応じてサプリメントで補う
・亜鉛やビタミンEなど、精子の健康に関わる栄養素も意識する
夫婦で一緒に葉酸を摂取することで、妊活をより効果的に進められるかもしれません。
時期別|必要な葉酸の量と飲み方
葉酸の必要量は、妊活中・妊娠中・授乳中で異なります。時期に合わせた適切な量を摂取しましょう。
妊活中〜妊娠初期に必要な量
妊活中から妊娠3ヶ月(妊娠12週)までは、最も葉酸が必要な時期です。
| 時期 | 推奨摂取量(サプリから) |
|---|---|
| 妊活中〜妊娠3ヶ月 | 400μg/日 |
この時期は、食事からの葉酸に加えて、サプリメントから400μgの葉酸を摂取することが厚生労働省によって推奨されています。
妊娠中期〜後期に必要な量
妊娠4ヶ月以降は、赤ちゃんの成長に伴い、葉酸の必要量は維持されますが、初期ほどの大量摂取は必要なくなります。
| 時期 | 推奨摂取量 |
|---|---|
| 妊娠中期〜後期 | 480μg/日(食事+サプリ) |
妊娠中期以降も葉酸は必要ですが、食事とサプリを合わせて480μg程度を目安にすると良いでしょう。
授乳期に必要な量
出産後、授乳期にも葉酸は必要です。母乳を通じて赤ちゃんに栄養を届けるため、お母さんの葉酸摂取は続けましょう。
| 時期 | 推奨摂取量 |
|---|---|
| 授乳期 | 340μg/日(食事+サプリ) |
授乳期は、妊娠期ほどの量は必要ありませんが、引き続き意識的に摂取することが大切です。
葉酸サプリの選び方|妊活前に確認すべき5つのポイント
葉酸サプリは数多くの種類がありますが、妊活前に選ぶ際に確認すべきポイントを5つご紹介します。
ポイント①|葉酸の種類(モノグルタミン酸型か)
葉酸には、「モノグルタミン酸型葉酸」と「ポリグルタミン酸型葉酸」の2種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| モノグルタミン酸型 | 体内での吸収率が高い(約85%)。サプリメントに使用される。 |
| ポリグルタミン酸型 | 食品に含まれる天然の形。吸収率は約50%。 |
厚生労働省が推奨しているのは、モノグルタミン酸型葉酸です。サプリを選ぶ際は、「モノグルタミン酸型」または「合成葉酸」と記載があるものを選びましょう。
ポイント②|葉酸の配合量
妊活中〜妊娠初期に必要な葉酸量は、サプリメントから400μgです。
サプリの表示を確認し、1日の摂取目安量で400μgの葉酸が摂れるかどうかをチェックしましょう。配合量が少なすぎるサプリや、逆に多すぎるサプリは避けた方が安心です。
ポイント③|葉酸以外の栄養素
妊活中や妊娠中は、葉酸だけでなく、鉄分、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB群など、多くの栄養素が必要になります。
葉酸サプリの中には、これらの栄養素もバランスよく配合されているものがあります。複数のサプリを飲む手間を省きたい方は、総合的な妊活サプリを選ぶのもおすすめです。
ポイント④|安全性・品質管理
妊活中〜妊娠中に飲むサプリだからこそ、安全性は重要です。
確認したい安全性のポイント
・GMP認定工場で製造されているか
・放射能検査、残留農薬検査を実施しているか
・無添加(香料、着色料、保存料など)かどうか
・原材料の産地や品質管理体制が明確か
ポイント⑤|続けやすさ(価格・飲みやすさ)
葉酸サプリは、妊活中から妊娠・授乳期まで長期間飲み続けるものです。そのため、続けやすさも重要なポイントです。
・価格:毎月無理なく続けられる価格帯か
・飲みやすさ:粒の大きさ、匂い、味
・定期購入の条件:解約のしやすさ
特につわりの時期は、サプリの匂いや大きさで飲みにくくなることもあります。口コミなどで飲みやすさを確認しておくと安心です。
妊活前におすすめの葉酸サプリ
ここでは、妊活前から飲み始めるのにおすすめの葉酸サプリをご紹介します。
ベルタ葉酸サプリは、妊活中から授乳期まで長く飲み続けられる葉酸サプリです。厚生労働省推奨のモノグルタミン酸型葉酸を480μg配合。さらに、鉄分、カルシウム、ビタミン、ミネラルなど、妊活〜妊娠期に必要な栄養素をバランスよく配合しています。産婦人科医と管理栄養士が監修しており、多くの妊活中の方に選ばれているサプリです。
ベルタプレリズムは、妊活期に特化して開発されたサプリメントです。葉酸に加えて、妊活期に注目される成分(マカ、ミトコンドリア成分など)を配合。「妊活を本格的に始めたい」という方におすすめです。夫婦で一緒に飲めるよう設計されている点も特徴です。
葉酸サプリに関するよくある疑問
葉酸サプリについて、よくある疑問にお答えします。
食事だけで葉酸は足りないの?
葉酸は、ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、レバーなどの食品に多く含まれています。しかし、妊活中〜妊娠初期に必要な量を食事だけで摂るのは難しいのが現実です。
その理由は、以下の通りです。
・食品に含まれる葉酸(ポリグルタミン酸型)は吸収率が約50%
・調理中に熱や水で失われやすい
・毎日必要量を食事で摂り続けるのは現実的に難しい
そのため、厚生労働省も「食事からの葉酸に加えて、サプリメントから400μgを摂取すること」を推奨しています。
飲み忘れたらどうなる?
「昨日サプリを飲み忘れた…」という場合、1日程度であれば大きな問題にはなりません。
葉酸は水溶性ビタミンなので体内に蓄積されにくいですが、毎日少しずつ摂取することで体内の葉酸濃度を維持しています。飲み忘れた分を翌日にまとめて飲む必要はなく、翌日からまた通常通り飲めば大丈夫です。
大切なのは、毎日の習慣として続けること。飲み忘れを防ぐために、朝食後や就寝前など、決まったタイミングで飲む習慣をつけましょう。
葉酸の摂りすぎは危険?
葉酸には、摂取量の上限(耐容上限量)が設定されています。
| 年齢 | 葉酸の耐容上限量 |
|---|---|
| 18〜29歳 | 900μg/日 |
| 30〜64歳 | 1,000μg/日 |
サプリメントの用量を守っていれば、過剰摂取になる心配はほとんどありません。ただし、複数のサプリを併用している場合は、葉酸の総摂取量を確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
A. 妊娠に気づいてから飲み始めても、妊娠期間中の葉酸補給として意味があります。ただし、神経管閉鎖障害のリスク低減のためには、妊娠前からの摂取が推奨されています。今から飲み始めても遅くはありませんので、気づいた時点で始めましょう。
A. 妊活中から妊娠期、そして授乳期まで飲み続けることが推奨されています。特に妊娠初期(妊娠3ヶ月まで)は最も重要な時期です。それ以降も、必要量を調整しながら継続すると良いでしょう。
A. どちらが良いかは一概には言えませんが、大切なのはサプリの品質や成分内容です。モノグルタミン酸型葉酸が400μg配合されているか、安全性は確保されているかなどを確認して選びましょう。
A. 男性の葉酸摂取も妊活に良い影響を与える可能性があります。夫婦で一緒に飲むことで、妊活へのモチベーションも高まるかもしれません。
A. つわりの時期は、無理に飲む必要はありません。体調が良いときに飲む、小粒タイプのサプリに変える、分割して飲むなどの工夫をしてみてください。どうしても飲めない場合は、医師に相談しましょう。
まとめ|妊活を始めるなら、今日から葉酸サプリを
この記事では、葉酸サプリを妊活前のいつから飲むべきか、その理由と選び方について詳しく解説してきました。
記事のポイントまとめ
・葉酸サプリは妊娠の1〜3ヶ月前から飲み始めるのが理想
・神経管閉鎖障害のリスクを下げるために、妊娠前からの摂取が重要
・厚生労働省は、サプリメントから1日400μgの葉酸摂取を推奨
・モノグルタミン酸型葉酸、配合量、安全性を確認してサプリを選ぶ
・今日から始めても遅くない!気づいた時点でスタートしよう
妊活は、赤ちゃんを迎えるための大切な準備期間です。その第一歩として、葉酸サプリを飲み始めることは、今すぐできる具体的なアクションです。
「いつか妊活を始めよう」と思っているなら、「今日から葉酸サプリを始める」ことをおすすめします。未来の赤ちゃんのために、今できることを始めましょう。
この記事の情報は2025年11月時点のものです。サプリメントは医薬品ではなく、効果には個人差があります。持病がある方や服用中の薬がある方は、医師に相談の上でサプリメントをお選びください。
